先日、私が関わったうらプリ-UraraComplete-を買いに出かけたが一向に見つからない。店の中でも最も目立つ平台が、悉く「東方」で埋め尽くされ、他のジャンルの本の在り処など全く分からないくらいである。
東方projectがヲタクの間でよく人気のあることは充分に承知している。
しかしだ、誰も彼もが今や東方ジャンルに身を埋め、私自身名前をよく知っている諸サークルは挙って博麗神社例大祭に参加しているという。
どうも一時の流行に乗せられているような気がして、比較的東方から一歩離れたところにいた私ではあったが、ここまで騒ぎが大きくなると多少なりとも興味が湧いてくる。
色々と調べてみると、東方とは相当大きな流れのようだ。かつて月姫が大きな人気を集めた時期があったが、今の東方は当時の規模を遥かに凌駕するほどの勢いを秘めており、オンリーイベントでビッグサイトが埋まるほどだという。
ここまで大きな規模になり、猫も杓子も東方という現状は、ある意味ではとても異常なことではないだろうか?
世界経済でも問題となっているグローバリズム化の流れは、同人界においても同じである。原作となる作品数が増えているにも関わらず大手サークルは軒並み東方ジャンルに流入し、一極集中の現象がおきつつあるのだ。同人専売店のラインナップを見てほしい。東方となのは、インデックスそしてかんなぎくらいしか目に付かないではないか。
こういった時代だからこそ、私はあえて東方から一歩離れた場所から冷静にこの現象を見守りたいと思うのだ。
秋葉原大学という研究機関の一員として東方に過度に染まることなく、冷静な目線を保ち続けたい。
最後に参考までに私の博麗神社例大祭6における成果を読者諸氏にご紹介しよう。
●収蔵の部
購入同人誌
111冊(うち5冊は挨拶時に譲渡)
購入CD/DVD
35枚
書店補充分同人誌2冊CD4枚含む
推定総経費100000円
●頒布の部
例大祭6新刊「季刊東方経済」
表紙カラー、本文モノクロ 全28P B5版
共同出展
NT氏製作「秘封るる部」
雨虎氏著「幻想万華鏡」
なお、今後は東方紅楼夢への参加及び新刊の作成が年次計画の中で予定されている。
また10月下旬に行われる風神録オンリーイベント(長野県岡谷市)にも参加を行う。
別に私がさほど東方にはまっているわけではないという事が、数字やイベントの頻度からもよく理解できることだろう。
○『天体万華鏡』であって
×『幻想万華鏡』ではないぞ。