これは鼻毛を抜く痛みが万人に共通であることが発見されたことによるものであるが、1ハナゲの痛みはどれくらいだろうかと、ふと思い立ち試しに一本抜いてみたが存外に痛かった。
人間の体毛を抜く為には、相当な力が必要らしい。
それが鼻毛ともなればなおのこと多大なる力が必要となるのだろう。
妄想して欲しい、例えば自分の鼻毛を一本づつペンチで抜かれる様子を。
無論鼻毛を他人に抜かれること自体、精神的な屈辱も大きいだろう。
加えてISOが認めるほどのこの痛さ。
もうどうしようもない苦痛である。
さて、話は変わるが、最近は犯罪が増加する傾向にある。
無論私も日頃から法に触れぬ様に努力はしてきている。
おかげで精々今の私に適用される法律があるとすれば内乱罪くらいである。
まぁそれはともかく、犯罪の増加に伴い刑務所の定員が一杯一杯で大変なことになっているらしい。
少し興味があったので、現在の日本の刑罰について調べてみると、刑務所に収監される懲役・禁固、そして罰金、死刑という風に規定されているらしい。
そこで私は社会に対し新しい提案をしたい。
鼻毛という刑はどうだろうか?
賢明なる読者諸氏は私の主張がほぼ読めてきたと思うが、懲役と罰金の中間刑として鼻毛を設けるのである。
例えば従来は内乱罪を起こせば、死刑となるが、代わりに鼻毛1200本という風に刑を下せばよい。
鼻毛刑が適用される犯罪者は全国主要都市にある執行場で、法務省の役人により一本筒は投げをペンチで抜かれ、例え鼻血が出てもティッシュを鼻に詰めることすら許されない重い刑罰が科せられることになる。
新聞などでも、「○○事件の主犯に鼻毛600本を求刑」などと言った様に報道がされ、無知なる民衆は未知の領域である鼻毛刑の恐ろしさの片鱗を味わうことになるのだ。
この我が国の引いては社会の体制に大きな影響を与えかねない鼻毛刑は、混乱する日本社会の秩序回復の切り札になることは間違いないだろう。